地域食材生産者インタビュー/大沢農園 大澤貴則さん | 地域食材.miru

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2018.10.26

地域食材生産者インタビュー/大沢農園 大澤貴則さん

歴史ある

下仁田ねぎを生産

 


大沢農園 大澤貴則さん

 

代々続く農家で

伝統の味を守りたい

 

群馬県下仁田町馬山で下仁田ねぎを生産しています。この地の名産として下仁田ねぎは盛んに栽培が行われ、250年の歴史を誇ります。下仁田ねぎは非分けつ性の一本ねぎで、太さが5㎝ほどで白い根の部分は15〜20㎝と短く、加熱すると独特の甘みが出てくるのが特徴です。家は代々農業を営んできて、私は11代目です。手伝いは20年ぐらいやっていて、5年前から自分の代になりました。やり方は変えず、伝統的な下仁田ねぎと季節の野菜を生産しています。江戸時代から栽培されている下仁田ねぎの伝統と味を守り、後世に伝えたいという思いで15ヶ月かけて丁寧に栽培を続けています。

 

 

 

植え替えという伝統農法を守り

15ヶ月かけて栽培する

 

下仁田町馬山地区の寒暖の差が激しい気候と粘土状の土が、美味しい下仁田ねぎを生み出します。他の地域ではこの美味しさは出せません。また、馬山地区では、伝統的に二度植えを行ってきました。10月に翌年のための種をまくところから15ヶ月かけて栽培します。種は品種を維持するために自家採種しています。この時期にまき、越冬させることが、美味しさのために必要です。4〜5月に仮植え、6月は草取りをします。除草剤をなるべく使わないために、ひたすらむしっていきます。7〜8月、梅雨明けの一番暑い時期に仮植えしておいたねぎを1本ずつ抜き、選別して、広い幅に植え直します。一度掘り起こし、ストレスを与える二度植え(植え替え)をすることで、身が太くなりしまると言われています。11月下旬から収穫します。

ただ、栽培期間や生産コストがかかりすぎることや高齢化などで、この農法をやめる生産者が増えてきたり、他の地域で栽培されたりすることが目立ってきました。そこで、伝統と味を守るために馬山地区の生産者が立ち上がり、下仁田町認定「下仁田葱の会」を結成しました。下仁田生まれ、下仁田育ち、伝統の二度植えをしたねぎだけが下仁田ねぎとして認定されます。会員は70人です。このように生産する原種の下仁田ねぎは収穫量が少ないため、なかなか一般市場に出回らず、幻のねぎとも言われています。

 


夏の植え替えを控えた下仁田ねぎ。

 


下仁田葱の会の会員のねぎの箱。本物の味が届けられる。

 

次世代に伝え、つなぐ

下仁田ねぎの美味しさ

 

栽培期間が長く、普通のねぎよりも病気に弱いので手間のかかることが多いですが、直接販売しているお客様に美味しいと喜んでもらえると本当にうれしいですね。会社のお歳暮として長年継続して買っていただいているところもあります。下仁田ねぎは生だと辛いですが、加熱すると独特の甘み、とろみ、柔らかさが出てきます。焼いて塩、こしょうやしょうゆをかけたりしてシンプルに食べるのが美味しいですね。ほかにも鍋やすき焼きはもちろん、ラーメンや焼きうどんに入れてもいいですし、どんな料理にも合います。普段のメニューに加えると、さらに味がアップします。12月から2月が旬ですので、下仁田ねぎの絶品の甘さを寒い季節に贅沢に味わってほしいです。

これからも伝統農法で本物の下仁田ねぎを生産し続け、その魅力を伝え、多くのファンを作りながら、次世代に伝えていきたいです。

 

 

大沢農園

群馬県甘楽郡下仁田町大字馬山2303

http://www.gaiashimonita.com/

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