2018.10.19

地域食材生産者インタビュー/株式会社テラ・マードレ 吉水清朗さん

海外の野菜を作り

プロに届ける

 


株式会社テラ・マードレ代表取締役、吉水清朗さん

 

本場の味を支える

野菜作り

 

いずれ家庭菜園ができたらいいなと、東京で体験農園に参加したときに出会った人々の縁から、中国料理やフレンチ、イタリアンのシェフが本場で使っているような野菜を日本で作ってほしいという話があり、10年前に妻の地元の千葉県茂原市で野菜を作ってみようと始めたのがきっかけです。香港やアジアに、どのような野菜があり、どのように食べられているのかを勉強しに行ったこともあります。

運よく土地を借りることができ、ルッコラセルバチコなどの西洋野菜、タアサイなどの中国野菜を仲間たちと作り始め、自分たちで販売するようになりました。海外で修業してきた注目の料理人に直に卸しています。自社生産するものと茂原市、大網白里市、千葉市の協力農家の野菜を、主として東京都内の飲食店約40店舗に販売しています。本場の味、美味しさを追求する料理人を支えることができるのは、食べることが好きな自分にとっても幸せなことです。

 

 


全部で約8,000㎡の畑のほか、ハウスもある。

 


タイのマルナスなど、様々な野菜が植えられている。

 


ハウスで栽培されているタイの赤ささげ。

 

 

土にこだわった

バラエティ豊かな野菜

 

ルッコラセルバチコ、ベビーリーフ、クレソン、イタリアなすといった西洋野菜、中国野菜のカイラン、菜心(サイシン)、タイなす、ガパオなどのアジア野菜を栽培しています。野菜の種類は、シェフに作ってほしいと頼まれることも多く、どんどん増えています。初めて扱う野菜も多いですが、楽しみながら栽培しています。海外の野菜が育つの?とよく聞かれるのですが、元気に育ちます。土を大切に考え、有機的に栽培していて、特にセルバチコは「土の味がする」と言われるほど力強い味があります。セルバチコは春から初夏が旬ですが、夏は早めに遮光したり、冬はハウスで栽培したりと年間を通じて品質を保つよう努めています。シンプルにオリーブオイルとビネガーで和えたり、肉料理の付け合せにしたり、苦味を楽しむシンプルな食べ方がおすすめです。

 


シェフに頼まれたという、爽やかな酸味があるハーブ、ソレル。

 

 


協力農家の渡辺さんはルッコラセルバチコやベビーリーフを生産。

 


元気に育ったルッコラセルバチコ。

 

 

媒介となり

人やものを繋げたい

 

海外から時間とエネルギーをかけて輸入したものよりも、国内で栽培した美味しい野菜が安く手に入るとシェフたちにも喜ばれるし、こちらも世の中に貢献できるという喜びがあります。作る人と使う人が直でつながっていて、お互いに会いに行けるのもいいと思います。生産した野菜が評価されるとうれしいですし、これからもっと、協力してくれる農家さんの野菜の販売量を増やしていきたいですね。また、アジアの野菜を使ったレストラン&直売店をやりたいと考えています。野菜を販売する人が畑での野菜作りも手がけるようにすれば、お客様により深い情報や使い方を伝えられると考えています。東京との距離が近いので、行ったり来たりもしやすいです。

常に新しいことをやっているので、あまり苦労と感じたことはなく、うまくいかないことも想定して前に進んでいる。それが目標に向かっていることだと思います。

農業の取り組みを始めて、多くの人と出会うことができ、その出会いがどんどん広がっていると感じます。今後も、野菜や食、農業を通じて、人やものなど様々なものの媒介になり、繋げる存在として、取り組んでいきたいですね。

 

 

株式会社テラ・マードレ

千葉県大網白里市南横川3033-35

 

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