2018.06.04

みやざき地頭鶏/宮崎県西都市

ヒナの孵化から加工までを一元管理

 


加工されたみやざき地頭鶏の肉。

 

宮崎県日南市の地頭鶏ランド日南では、宮崎県のブランド地鶏、みやざき地頭鶏のヒナの孵化から加工、出荷までを手がけています。みやざき地頭鶏は霧島山麓地域で古くから飼育され、1943年に天然記念物に指定された地頭鶏がルーツで、宮崎県が独自に改良を重ねて食用鶏として誕生させました。

 


鶏肉の処理は手作業で手早く進められていく。

 

地頭鶏ランド日南では宮崎県の温暖な気候のもと、のびのびと育てるため、1㎡あたりの飼育羽数を2羽以内としています(国が定める地鶏JAS規格は10羽以内)。また、国が定める地鶏の育成期間は80日以上ですが、オスは120日、メスは150日以上じっくりと育てます。そのため、程よい筋肉量と健康的な内臓が育まれ、ジューシーでコクのある旨みと適度な歯ごたえのある肉質になります。

 


1日400羽の処理を行う。

 


特別な機械でパックを瞬間冷凍。解凍してもドリップが出ない。

 

こちらではヒヨコを孵化させる施設、ヒナセンターを自社所有し、種鶏を飼育しながら、卵の採取、検卵、孵化、ワクチン接種を行っています。県内に4カ所しかないヒナセンターの2カ所を運営するほか、直営の養鶏場、自社処理場、加工センター、飲食店を持っています。21の直営、契約農家と組合を組織し、ヒナを飼育しています。4~5カ月で出荷すると処理センターでは真空包装までワンストップで処理。加工センターもあり、小分け包装や調理、加工商品の開発まで行います。生産から販売までを一元管理しているため、トレーサビリティも十分に確保され、安心安全な鶏肉が届けられます。自社で処理や加工を行うため、希少な部位も用意できるといいます。

 


取締役社長の近藤克明さん。

 

「ヒナの孵化、生産から販売まで6次化展開することにより、消費者にはよいものを安く提供でき、生産者にも安定が生まれます」と取締役社長の近藤克明さんは話します。

 


地頭鶏の炭火焼。炭の香りが楽しめる。

 

株式会社地頭鶏ランド日南

宮崎県日南市大字毛吉田2723-1

0987-27-1269

http://jitokko.co.jp/

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