2018.02.18

ジャージー牛/岡山県真庭市

自然の恵みをたっぷり受けたミルク&肉

 


ホルスタイン種と比べて小型のジャージー牛。高い乳成分をもつ。

 

乳牛として有名なジャージー牛が飼育されている岡山県北部にある標高500mほどの蒜山高原。
英仏海峡に浮かぶチャネル諸島を原産とするジャージー種は昭和29年に蒜山高原に導入され、現在では約2,000頭が飼育され、国内最大規模を誇ります。
ジャージー牛のミルクは乳脂肪分が5%にも達する高い乳成分を持ち、濃厚な味わい。ビタミンやミネラルなどの栄養価も高いといわれています。搾ったばかりの牛乳はうっすらと金色に輝くことから黄金のミルクとも呼ばれています。
蒜山酪農農業協同組合が扱う乳製品は牛乳のほか、濃厚な生乳からつくられるヨーグルト、バター、チーズがあります。

こくがあり濃厚な味わいを楽しめるとあって最も人気のある牛乳は、蒜山地域の酪農家で搾られたジャージー牛の生乳をその日のうちに集め、工場に運び、成分や味覚などを検査します。安全が確認されたものはタンクに貯乳。小さなゴミを取り除き、牛乳中の脂肪を均質化し、殺菌、冷却、パックに充填。検査で安全が確認されたものは冷蔵庫で保管し出荷されます。搾りたての新鮮な牛乳の味を届けるため、保存料、安定剤不使用にこだわっています。

 


標高500mの広大な蒜山高原でのびのびと育つジャージー牛。

 


濃厚でありながらすっきりとした味わいの牛乳。

 


一番人気の「蒜山高原ジャージー4.2」(左)。生乳の乳脂肪分を無調整にて提供する「蒜山ジャージー牛乳プレミアム5.0」。

 


ヨーグルト、バター、チーズも新鮮なミルクを使って作られ、豊かな味わいが引き立つ。

 

ジャージー牛というと乳製品のイメージが強いですが、肉も食べられています。2,000頭のうちの6分の1が食肉用として飼育されています。蒜山の雄大な自然の中で放牧され、牧草を食べるジャージー牛は、ヘム鉄がたっぷり含まれ、肉の色が濃くなります。また、オレイン酸が多く含まれているので、肉の香りも口どけも良くなります。脂肪の質が高く、肉質がやわらかいのが特徴で、あっさりとしながらもコクと旨みのある牛肉として、ステーキやしゃぶしゃぶなどで味わうほか、ハムやソーセージに加工もされています。

 

蒜山酪農農業協同組合の営業課課長の岡田義太郎さんは「雄大な自然のなかでのびのびと育っているジャージー牛は、乳製品はもちろん、肉もおいしいんです。どちらも味わってほしいですね」と話します。

 

 


蒜山酪農農業協同組合営業課課長の岡田義太郎さん。酪農と観光の郷として、蒜山高原を盛り上げている。

 


ジャージー牛のステーキ。

 


ハム、ソーセージはすべて手作り。本場ドイツで行われたコンテストでも認められた加工技術により、肉のおいしさが引き出されている。

 

 

蒜山酪農農業協同組合
岡山県真庭市蒜山中福田958
tel:0867-66-3645
http://www.hiruraku.com/

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